<Bienvenue a Tokyo!> 第8弾
東京へようこそ!

 2007年11月、パリ管弦楽団アジア公演(中国、台湾、日本、韓国の4カ国を回る演奏旅行)に参加して来日中のアレクサンドル・ギャテ(アレクサンドル・ガテ Alexandre Gattet)さんにインタビューしました。ギャテさんは、パリ管弦楽団首席オーボエ奏者。インタビュー時点で28歳です。
 パリ国立高等音楽院(CNSM)に学び、1898年と1999年にオーボエと室内楽のクラスを全員一致の一等賞を得て卒業されたギャテさんは、1999年にはアメリカ合衆国で行われた"Gillet"国際コンクールで、2000年には東京で行われた国際オーボエコンクールで、それぞれ第一位を得、2000年にクリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)に選ばれて、パリ管弦楽団首席オーボエ奏者に就任されました。そして、2002年には権威有るミュンヘン国際コンクールで最高位を得ておられます。

私がギャテさんに初めてお会いしたのは、2002年。ギャテさんがスーパーワールドオーケストラに参加されていた時でした。一緒にスーパーワールドオーケストラに参加されていたパリ管弦楽団首席フルート奏者のヴァンサン・リュカ(Vincent Lucas)さんに紹介していただきました。とはいっても、ほんの一言ご挨拶しただけでしたので、お話をしたのは今回が初めてです。

【写真は、カフェでペリエ片手に質問に答えて下さるギャテさん。】


<音楽活動について>
野瀬百合子(以下Y): ギャテさんは、2002年のミュンヘン国際コンクールのオーボエ部門で最高位(第3位)を得ていらっしゃいますね。その時、最高位を分け合われた方々が3人共にパリ国立高等音楽院出身者ということで話題になりましたが、その中のお一人、パリ・オペラ座オーボエ奏者の井上圭子さんは、私の企画するコンサートに出演して下さっているんですよ。
アレクサンドル・ギャテ(以下A): そうなんですか。あの時の最高位は、3人共にパリ国立高等音楽院出身者でした。井上圭子さんと、フランス国立フィルの首席に就任したノラ・シスモンディ(Nora Sismondi)さん。
Y: ギャテさんの演奏は、以前のパリ管の日本公演でも聴かせていただきましたし、昨年秋にパリに行った時、サル・プレイエルでも聴かせていただきました。素晴らしかったです!ギャテさんは、パリ管弦楽団の首席オーボエ奏者として活躍していらっしゃいますが、お教えになる機会はお持ちなのでしょうか?
A: レッスンをすることは殆どないですねぇ。時々、マスタークラスで教えることはありますが、学校のクラスは持っていません。
Y: パリ管弦楽団のアジア公演が終わった後は、どんなコンサートに出演されますか?
A: サル・プレイエルで、モーツァルトの木管楽器とピアノの為の五重奏曲を演奏します。ピアノは、クリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)。ホルンはアンドレ・カザレ(Andre Cazalet)ですよ!
Y: そうですか!是非とも聴きたいコンサートですが、残念ながら、パリにはなかなか行かれません。ところで、ギャテさんはCDを出されていますか?
A: デュティーユの若いころの作品を集めたCD、Dutilleux “Oeuvre du jeunnesse” の中に、オーボエソナタの録音が入っています。このサイトを見て下さい。(と言って、URLをメモして渡して下さいました。)
(*CD情報は文末に。)
Y: 次回の来日予定は?
A: 今のところ、個人での来日予定はありません。パリ管弦楽団の日本公演があると思いますが、まだ、時期はわかりません。
<ホテルについて>
Y: ホテルに関する質問をさせてください。私は、ホテル関係の雑誌にコラムを連載していたことがあるもので、フランス人音楽家の方々のホテルに関する考え方に、大変興味がありますので。
年に何日くらい、ホテルに宿泊されますか?
A: 25日から30日でしょうか。
Y: ホテルに、どのような要素をお望みですか? 静かさ、心地よさ等の要素があると思いますが。
A: 快適であることは勿論大切ですが、アクセスが良いことも重要です。
Y: 今までに宿泊されたホテルの中で、最も気に入っておられるホテルの名前を挙げていただくことが出来ますか?
A: う〜ん、そうですね・・・。そうそう、Meridien “Ile des pins”。良いところでしたよ。日本人の方も沢山見かけましたので、日本人にも人気のあるホテルだと思いますが。
(*お気に入りのホテルのサイトは文末に。)
Y: ニューカレドニアですね!とても素敵なホテルと聞いています。ところで、日本のホテルの特徴は何でしょうか?
A: 丁寧な応対と、スタッフとサービスの質の高さ、でしょうか。
<その他の質問>
Y: ご家族についてお訊きしてよろしいですか?
A: 両親は共に60歳で、教師をしています。弟は20歳、まだ学生です。そして、僕には、生まれて一ヶ月の娘がいるんですよ!
*「写真を見せて下さい。」と頼んだら、携帯に入っていた写真を見せて下さいました。
Y: クリスマスは、どうされるんですか?
A: 娘も一緒に家族で過ごします。
Y: 日本文化のどういった部分にご興味を持たれていますか?
A: 何といっても料理!日本料理は素晴らしい文化です。

 ギャテさんは、口数の少ない方でした。こんなに寡黙なフランス人にお会いしたのは初めてかもしれません。話し始めてから、”これで、インタビューが成り立つかなぁ・・・”と、ちょっと不安になりましたが、その時、ちょうど良い具合に、旧知の仲のパリ管弦楽団首席フルート奏者のヴィセンス・プラッツ(Vicens Prats)さんが通り掛かったのです。結局、3人でお茶することになり、ほっとしました。
 ギャテさんがアキハバラで買ったばかりのデジカメにストラップを付けることに3人で悪戦苦闘しつつ、プラッツさんと世間話をしつつ、ギャテさんに質問するといった感じで、インタビューさせていただきました。
 1ヶ月の赤ちゃんのパパというギャテさん、育児休暇が取れたらしく、パリ管のアジア演奏旅行には途中から合流されたそうです。

<CD情報>
Dutilleux “Oeuvre du jeunnesse” については、下記サイトをご覧下さい。
   ↓
http://www.indesens.fr

<アレクサンドル・ギャテ(ガテ)さんお気に入りのホテル>
Meridien “Ile des pins” のサイト
   ↓
http://www.starwoodhotels.com/lemeridien/property/overview/index.html?propertyID=1841

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