<Bienvenue a Tokyo!> 第9弾
東京へようこそ!

 2007年11月、パリ管弦楽団アジア公演(中国、台湾、日本、韓国の4カ国を回る演奏旅行)に参加して来日中のアンドレ・カザレ(Andre Cazalet)さんにインタビューしました。
カザレさんは、パリ管弦楽団首席ホルン奏者であり、同時に、パリ国立高等音楽院(CNSM)ホルン科の教授でもあります。私の主宰するコンセール・パリ・トーキョウの「コンサートシリーズPARIS-TOKYO」の音楽顧問を10年に渉って務めて下さっています。


【写真は、本を抱えてコーヒーを楽しむカザレさん。】


野瀬百合子(以下Y): カザレさんには、いつもインタビューをお願いしておりますので、
今日は、私の定番の質問であるホテルについての質問と日本文化に関する質問は省かせていただきますね。その替わり、カザレさんには”特別な質問”を用意しているんですよ。
アンドレ・カザレ(以下A): ”特別な質問”?
Y: そうなんです。食べ物についての質問を用意してきました。
A: (目を輝かせて)それは良いことを考えましたねぇ!
Y: カザレさんにピッタリの質問だと思います。でも、まずは、今後の演奏活動についてお聞かせ下さい。
<音楽活動について>
Y: パリ管弦楽団のアジア公演が終わった後は、どんなコンサートに出演されますか?
A: まず、11月24日と26日に、モーツァルトの管楽器とピアノのための五重奏曲をやります。ピアノは、エッシェンバッハ。オーボエは、アレクサンドル・ギャテ(アレクサンドル・ガテ Alexandre Gattet)です。その後に、3週間にわたるブーレーズ週間。12月9日には、ライネッケのオーボエ・ホルン・ピアノの為のトリオをやります。オーボエはフランス国立フィル首席オーボエ奏者のノラ・シスモンディ(Nora Sismondi)、ピアノはヴァレリー・シャフェール(Valerie Schaeffer)です。
1月に入ると、14日と15日に、トランペットのティエリー・カンス(Thierry Caens)とトロンボーンのミッシェル・ベッケ(Michel Becquet)と金管トリオをやります。場所はランス(Reims)。ランスって知っていますよね?もちろん!
(いつものことなのですが、カザレさんは、私の食べ物関係の知識を試すべく、様々な質問をされるのです。)
Y: ランスは、シャンパーニュ(Champagne)地方の中心都市ですよね?
A: そう!食べ物も美味しい町なんですよ。1月にはオルセー美術館でのコンサートにも、2回出演します。1月11日と18日。パリ管弦楽団のソリスト達との室内楽のコンサートで、ストラヴィンスキーやグリンカの曲を演奏します。18日は僕の企画のコンサートですよ!
Y: オルセー美術館ですか。聴きに行きたいです!ところで、次回の来日のご予定は?
A: パリ管弦楽団の次回の日本公演、まだ、時期はわかりません。決まったら、お知らせしますよ。
<食べ物に関して>
Y: では、お待ちかねの食べ物についての質問です!パリのレストランで、貴方の最も気に入っていらっしゃるお店を教えていただけますか?
A: ははは、実に良い質問ですねぇ!う〜む・・・。今、気に入っているのは、オペラ・ガルニエのすぐ近くの GANDHI OPERA というレストラン。インド料理です。ここが、”今のところ”のお気に入りです。(と、舌なめずりせんばかりの表情。きっと、とても美味しいのでしょう。)
(*お気に入りのレストラン情報は文末に。)
Y: では、東京のレストランで、貴方の最も気に入っていらっしゃるお店は?
A: 六本木の福鮨です。行ったことありますか?
(*お気に入りのレストラン情報は文末に。)
Y: いいえ。私、六本木って良く知らないんです。でも、カザレさんのお勧めのお店ならば、間違いなく美味しいと思いますので、今度行ってみます。
A: とても美味しいですよ!
Y: 今回、中国、台湾、日本と2週間位に渉ってアジアを演奏旅行していらっしゃいますが、その間に召し上がったお料理の中で、”最も美味しかったお料理”は何でしょうか?
A: (しばし考えて)”Toro-Steack”!”最も美味しかったお料理”は、”とろステーキ”です。これは、有名な料理ですか?
Y: いいえ、そうでもないと思います。私は味わったことがありません。
A: それは残念・・・。素晴らしく美味しかったですよ!機会が有ったら、試してみて下さい。
Y: そう致します。カザレさんは、私よりもずっと東京のことをご存じですね!残り少なくなった東京滞在、エンジョイなさって下さいね。今日は、ありがとうございました。

 私、”とろステーキ”って、知りませんでした。お寿司でも”炙り”が流行ですが、”とろステーキ”も、そういった感じなのでしょうか。
カザレさんは、北京ダックが大好きなのを知っていましたので、今回のアジア演奏旅行中で”最も美味しかったお料理”は、本場の北京ダックではないかと予想しておりましたが、外れました。日本人の私に対しての心遣いから、日本の料理を挙げて下さったのかしら?
”2番目は何?”とお訊きする時間の余裕が無かったのが、ちょっぴり悔やまれます。グルメのカザレさん。”北京の北京ダック“、”台北の小籠包“等、いろいろ楽しんでいらっしゃったことと思います。

<アンドレ・カザレさん お気に入りのレストラン>
*GANDHI OPERA
  66, rue Sainte-Anne 75002
  Tel:01-42-60-59-60
  http://www.gandhi.fr/gandhi.htm

*福鮨(六本木)
  港区六本木5−7−8 
  Tel:03-3402-4116
  http://www.roppongifukuzushi.com/j_top/j_top.html
  http://www.roppongifukuzushi.com/e_top/e_top.html (English)

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